関東で高齢者に優しい温泉宿を探していると、「70代・80代の親や祖父母と一緒でも、無理なく温泉旅行を楽しめる宿はどこだろう?」と迷いますよね。
高齢者との旅行では、年齢だけで宿を選ぶのではなく、どのくらい歩けるのか、段差は大丈夫か、ベッドのほうが楽か、温泉に入るときに介助が必要かなど、体の状態に合わせて確認することが大切です。車椅子を利用する場合は、客室だけでなく食事会場や温泉まで移動できるかも気になるところですね。
そこで、高齢者に優しい温泉宿を関東で調べたところ、今回はこちらの5軒が候補になりました。
- 鬼怒川温泉 あさや(栃木県・鬼怒川温泉)
- 伊香保温泉 ホテル松本楼(群馬県・伊香保温泉)
- 湯本富士屋ホテル(神奈川県・箱根湯本温泉)
- 鬼怒川温泉ホテル(栃木県・鬼怒川温泉)
- 河口湖温泉 富士レークホテル(山梨県・河口湖温泉)
5軒を調べてみると、高齢者への配慮があっても、その内容は宿によってかなり違います。段差を抑えた客室や補助手すりがある宿、車椅子で利用しやすい貸切風呂がある宿がある一方で、大浴場や貸切風呂までの移動に注意が必要な宿もあります。
「バリアフリー対応」という言葉だけで決めず、本人が実際に使う客室・トイレ・食事会場・温泉まで確認することが、無理のない宿選びにつながります。
この記事では、5軒のバリアフリー・車椅子対応、ベッド付き客室、館内移動、手すりや貸出備品、温泉・貸切風呂、食事、アクセスや送迎を比較しながら、それぞれどんな高齢者との旅行に選びやすいのかを詳しくご紹介します。
元気なシニアと出かける旅行から、長距離歩行や段差が気になる親御さん、車椅子を利用する方との旅行まで、必要な条件はそれぞれ違います。親御さんや祖父母の体の状態に合った、安心して温泉を楽しめる宿を見つけるための参考にしてくださいね。
高齢者に優しい温泉宿関東版5選!

ここからは、関東で高齢者との温泉旅行を計画するときに候補にしたい5軒を順番にご紹介します。
同じ「高齢者に優しい宿」でも、必要な設備は体の状態によって変わります。駅や玄関からの移動、客室の段差やベッド、車椅子で移動できる範囲、温泉の入りやすさなどに注目して比べてみましょう。
「バリアフリー対応」の有無だけではなく、本人が実際に利用する客室・食事会場・温泉まで無理なく移動できるかを確認すると、5軒の違いが分かりやすくなります。
| 旅行先・宿 | アクセス | 車椅子・移動 | 客室・設備 | 温泉・食事 | こんな方におすすめ |
|---|---|---|---|---|---|
| 栃木・鬼怒川温泉 鬼怒川温泉 あさや | 鬼怒川温泉駅からダイヤルバスで約10分 | 館内用・客室用・貸切風呂用の車椅子を用意 | 段差を極力抑えたユニバーサル対応客室。手すりやシャワーチェアなど貸出備品も充実 | 段差の少ない貸切風呂あり。食事も楽しみやすい | 歩行に不安があり、補助用品や入浴設備を重視したい方 |
| 群馬・伊香保温泉 伊香保温泉 ホテル松本楼 | 渋川駅から伊香保温泉方面へ移動。渋川駅への宿の送迎はなし | 館内は車椅子移動可能。通常客室や大浴場には一部段差あり | 広さを確保したバリアフリー客室あり | 段差のないバリアフリー貸切風呂あり。刻み料理も相談可能 | 車椅子利用や入浴・食事への配慮を相談したい方 |
| 神奈川・箱根湯本温泉 湯本富士屋ホテル | 箱根湯本駅から徒歩約3分 | 駅からの移動距離を抑えやすい。貸切風呂へは階段移動に注意 | 段差のないバリアフリー客室、ベッド付き客室、多目的トイレあり | 温泉あり。貸切風呂へは約30段の階段と昇降機の利用が必要 | 電車での移動負担を抑え、ベッド付き客室を選びたい方 |
| 栃木・鬼怒川温泉 鬼怒川温泉ホテル | 鬼怒川温泉駅から移動方法の事前確認がおすすめ | 段差のない客室はなし。食事会場は車椅子移動可能な場所あり | 移動を抑えやすいコンパクトなベッド付き和洋室あり | 大浴場は車椅子・介護利用不可。スロープ付き貸切露天風呂あり | 多少の段差には対応でき、館内移動を抑えたい方 |
| 山梨・河口湖温泉 河口湖温泉 富士レークホテル | 河口湖駅から徒歩約10分。無料送迎あり | フルフラット客室あり。条件を満たせば福祉車両で車椅子のまま送迎可能 | リクライニングベッド、手すり、座シャワーなどを備えた客室あり | バリアフリー貸切風呂に入浴介助用リフトあり。きざみ食など事前相談可能 | 車椅子での客室・入浴・送迎まで具体的に確認したい方 |
鬼怒川温泉 あさや
栃木県・鬼怒川温泉にある「鬼怒川温泉 あさや」は、客室だけでなく、館内で使える補助用品や入浴時の設備まで確認しながら宿を選びたい方に検討しやすい温泉宿です。
ユニバーサル対応客室は室内の段差を極力なくし、バス・トイレには手すりを設置。和洋室やツインタイプが用意されているため、布団からの立ち上がりが負担になりやすい親御さんなら、ベッドを使える客室も候補にできます。
あさやで特に確認しておきたいのが、貸出備品の種類です。館内用・客室用・貸切風呂用の車椅子をはじめ、簡易手すり、シャワーチェア、ベッド補助手すり、トイレ用補助手すり、滑り止めマットなどが案内されています。
歩行や立ち座りに少し不安があり、必要な補助用品を相談しながら宿泊したい方には選びやすい宿です。貸出備品は数に限りがあるため、必要なものが分かっている場合は予約時に確認しておきましょう。
温泉では、段差が少なく広めのスペースを確保した貸切風呂「打ち出の小槌の湯」があります。貸切風呂用の車椅子も案内されているため、大浴場での入浴に不安がある場合の選択肢になります。
ただし、貸切風呂があるからといって、すべての方が同じように入浴できるわけではありません。浴槽をまたげるか、付き添いが必要かなど、親御さんの身体状況に合わせて事前に相談しておくと安心ですね。
口コミで多い声
- 館内設備が充実していて過ごしやすいという声
- 温泉をゆっくり楽しめたという声
- 食事の種類が豊富で楽しめたという声
設備の選択肢が多いため、「親には何が必要だろう?」と一つずつ確認しながら準備したい家族にとって、比較材料を集めやすいのがあさやの特徴です。
アクセス:最寄りは東武鉄道の鬼怒川温泉駅です。駅からホテルまでは各旅館を循環する日光交通のダイヤルバスで約10分と案内されており、ホテル独自の送迎ではありません。車の場合は無料駐車場があり、玄関前まで車を乗り付けて案内を受けられますよ。
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伊香保温泉 ホテル松本楼
群馬県・伊香保温泉にある「伊香保温泉 ホテル松本楼」は、車椅子での館内移動だけでなく、温泉への入りやすさや食事への配慮まで確認して宿を選びたい方に注目したい温泉宿です。
80㎡と100㎡のバリアフリールームがあり、ベッドルーム、ダイニング、洗面・トイレなどを備え、車椅子でも過ごせる広さが確保されています。館内は車椅子で移動できますが、通常客室や大浴場へ入る際には一部段差があることも案内されています。
松本楼ならではの比較ポイントが、バリアフリータイプの貸切風呂「まごころの湯」です。車椅子のまま脱衣場へ入りやすく、浴室内も段差のない設計で、浴槽へ続く手すりや入浴用の椅子が用意されています。
大浴場の段差が心配で、貸切風呂の使いやすさや入浴介助まで相談したい方には比較しやすい宿です。入浴介助の手配についても案内されているため、家族だけでの介助が難しい場合は予約前に相談してみるとよいでしょう。
さらに、足腰だけでなく食事にも配慮したい場合に確認したいのが、刻み料理への対応です。固いものを食べにくい方向けに通常の料理を刻み料理へ変更する対応が案内されています。追加料金などの条件があるため、希望する場合は予約時に最新情報を確認してくださいね。
口コミで多い声
- スタッフの対応が丁寧だったという声
- 温泉をゆっくり楽しめたという声
- 食事を楽しめたという声
温泉だけを見るのではなく、食事も含めて親御さんが無理なく過ごせるかを相談できる点は、70代・80代との旅行ではうれしい判断材料になりますね。
アクセス:公共交通機関では渋川駅から伊香保温泉方面へ移動します。ホテルの案内では渋川駅への送迎サービスは行っておらず、石段街と伊香保ロープウェイへの送りに対応しています。駅からの移動に不安がある場合は、路線バスやタクシーを含めて事前に確認しておきましょう。
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湯本富士屋ホテル
神奈川県・箱根湯本にある「湯本富士屋ホテル」は、電車で親御さんと出かけるときに、宿へ着くまでの移動負担を抑えやすいホテルです。箱根湯本駅から徒歩約3分という立地は、長い距離を歩くのが負担になってきた方との旅行では大きな比較ポイントになります。
バリアフリールームは段差がなく、各所に手すりがあり、ベッド2台を備えています。館内には車椅子やオストメイト利用者にも対応した多目的トイレがあります。
バリアフリールーム以外にもツインや和洋室などベッドを利用できる客室があるため、「車椅子対応までは必要ないけれど、布団から立ち上がるのはつらい」という親御さんにも客室の選択肢があります。
車なしでのアクセスと、ベッドのある客室を重視する元気なシニアには選びやすいホテルです。一方で、温泉の利用方法によっては注意したい点があります。
貸切風呂は大浴場入口から約30段の階段を上がった場所にあり、エレベーターはありません。足が不自由な方向けの昇降機は用意されていますが、構造上、数歩移動して2回ほど乗り換える必要があります。
そのため、「貸切風呂があるから高齢者にも使いやすい」と一律に判断せず、階段移動が難しい場合は本人の歩行状態で利用できるかを事前に相談しておくことが大切なんです。
口コミで多い声
- 箱根湯本駅から近く移動しやすいという声
- 温泉でゆっくり過ごせたという声
- 客室で落ち着いて過ごせたという声
駅からの近さを評価する声が見られるため、電車を降りてから宿までの移動をできるだけ短くしたい家族には検討しやすそうですね。ただし、貸切風呂を必須条件にする場合は、移動方法まで確認してから客室を予約しましょう。
アクセス:箱根湯本駅から徒歩約3分です。足腰に不安がある場合は、駅からホテル、さらに客室や利用予定の温泉までの移動方法も含めて予約時に相談しておくと安心です。
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鬼怒川温泉ホテル
栃木県・鬼怒川温泉にある「鬼怒川温泉ホテル」は、高齢者との旅行で「できること」だけでなく、「難しいこと」も確認したうえで宿を選びたい方に比較しやすい温泉宿です。
段差のないバリアフリー客室はなく、客室入口にも段差があります。一方、「湯の街館 和洋室」はベッドを備えたコンパクトな客室で、移動が少なく、足が悪い方にも利用されている客室として案内されています。
特に予約前に確認しておきたいのが温泉です。大浴場には段差があり、車椅子や介護での利用はできないと案内されています。その代わり、貸切露天風呂「きはだ」は脱衣所まで車椅子で入れるスロープがあり、浴槽には踏み台と手すりが設けられています。
多少の段差には対応できるものの、長い館内移動をできるだけ減らしてベッドで休みたい方には比較しやすい宿です。反対に、車椅子を常時利用する方や入浴介助が必要な方は、大浴場を利用できない点を踏まえて検討する必要があります。
食事場所にも違いがあります。個室ダイニング「結坐」はフラットな完全個室で車椅子移動が可能で、事前相談により刻み食にもできる限り対応すると案内されています。石窯ダイニング「楽炎」もフラットで車椅子移動が可能ですが、ブッフェでは専用の刻み食ではなく、調理ばさみの貸出対応となります。
口コミで多い声
- 食事を楽しめたという声
- スタッフの対応が丁寧という声
- 温泉でくつろげたという声
食事や温泉を評価する声がある一方、高齢者との旅行では「大浴場を利用できるか」を別に考える必要があります。親御さんの身体状況によっては、貸切露天風呂を含めた入浴方法を宿へ相談してから決めると安心です。
アクセス:最寄りは鬼怒川温泉駅です。公共交通機関で訪れる場合は、駅からホテルまでの移動方法も確認しておきたいところです。足腰に不安のある親御さんと利用する場合は、宿泊日の交通・送迎状況を事前に確認してください。
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富士レークホテル
山梨県・河口湖畔にある「富士レークホテル」は、車椅子を利用する方との旅行で、客室だけではなく温泉・食事・館内移動・駅からの送迎まで一続きで確認したいときに比較材料が豊富なホテルです。
バリアフリーコーナールームは室内がフルフラットで、リクライニングベッド2台を常設。トイレと温泉を引いた客室風呂には手すりがあり、座シャワーも備えています。
大浴場への入浴が難しい場合に確認したいのが、レークビュー貸切風呂です。入口から浴室、トイレまで段差がなく、トイレには車椅子のまま入ることができ、シャワーチェアと入浴介助用リフトも設置されています。
ただし、ホテルスタッフが入浴介助やリフト操作を行うわけではなく、家族など同行者による介助・操作が必要です。また、入浴介助用リフトには体重80kg以下、座位を保持できることなどの利用条件があります。
車椅子での客室利用から入浴、駅からの送迎まで具体的に確認して宿を選びたい方には、検討しやすいホテルです。一方で、設備があることと本人が利用できることは別なので、身体状況を具体的に伝えて確認することが大切です。
食事では、一口大やきざみ食、お粥について事前相談ができます。貸出備品も車椅子、シャワーキャリー、シャワーチェア、移乗台、浴槽台、浴槽用手すり、移動式手すりなどが案内されています。数や設置場所には制限があるため、必要なものは予約時に相談しておきましょう。
口コミで多い声
- 富士山や河口湖の景色を楽しめたという声
- 温泉でゆっくり過ごせたという声
- スタッフの対応が丁寧という声
景色や温泉を楽しみながら、身体状況に合わせた設備も細かく確認できるのが特徴です。特に歩行が難しい方との旅行では、介助者がどこまでサポートできるかも含めて入浴方法を考えておくとよいですね。
アクセス:河口湖駅からホテルまでは徒歩約10分で、無料送迎があります。車椅子利用者向けにはホテル所有の福祉車両も案内されており、条件を満たせばスロープを使って車椅子のまま乗車できます。乗車人数や車椅子のサイズ・重量などに条件があるため、利用する場合は事前に最新情報を確認してください。
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関東の高齢者に優しい温泉宿を体の状態に合わせて選ぶポイント

高齢者に優しい温泉宿を選ぶときに大切なのは、年齢だけで判断しないことです。同じ70代・80代でも、元気に歩ける方もいれば、長い距離の移動がつらい方、段差に不安がある方、車椅子を利用する方もいます。
「高齢者向けの宿かどうか」ではなく、「親御さんの今の体の状態に合っているか」という視点で選ぶと、宿泊後の「思ったより移動が大変だった」という失敗を減らしやすくなります。
元気に歩けるシニアならアクセスとベッドを重視
普段の生活では自分で歩けて、階段や多少の段差も問題ない方なら、すべてがバリアフリーになっている宿に限定する必要はありません。
むしろ、旅行では駅から宿までの移動や観光で歩く時間が長くなりやすいため、宿までのアクセスが分かりやすいことや、客室でベッドを利用できることを優先すると過ごしやすくなります。
今回の5軒では、湯本富士屋ホテルが箱根湯本駅から徒歩約3分。電車を降りてから宿までの移動距離を抑えたい方には比較しやすいホテルです。
ただし、貸切風呂へは約30段の階段があるため、「長距離は歩きたくないけれど階段は使える」という方と、「階段そのものが難しい」という方では選び方が変わります。
長距離歩行が不安なら館内の移動距離まで確認
近所への外出なら問題なくても、旅行先では思っている以上に歩くことがあります。ホテルに到着してからも、玄関からフロント、客室、食事会場、温泉と何度も移動します。
そのため、長距離歩行に不安がある場合は、単に「エレベーターあり」で判断するのではなく、客室から食事会場や温泉までどのくらい移動するのかも確認しておきたいところです。
鬼怒川温泉ホテルでは、「湯の街館 和洋室」がベッドを備えたコンパクトな客室として案内されています。一方で客室入口には段差があり、大浴場にも利用上の制約があるため、歩ける距離だけではなく段差への対応も合わせて考える必要があります。
段差が不安なら客室から温泉までの動線を見る
足が上がりにくくなっている方や、段差で転ぶことが心配な方との旅行では、「バリアフリー客室がある」という情報だけで宿を決めないほうが安心です。
客室がフラットでも、大浴場の入口や浴室内、貸切風呂までの途中に段差や階段が残っていることがあります。
ホテル松本楼ではバリアフリータイプの貸切風呂「まごころの湯」があり、車椅子のまま脱衣場へ入りやすく、浴室内も段差のない設計です。一方、通常客室や大浴場には一部段差があります。
このように、「客室はどうか」「食事場所はどうか」「温泉はどうか」と場所ごとに分けて確認すると、実際の宿泊をイメージしやすくなります。
車椅子を利用するなら「どこまで使えるか」が重要
車椅子を利用する方との温泉旅行では、「車椅子対応」という表示だけでは十分とはいえません。玄関から客室へ移動できても、大浴場では利用できないケースもあるからです。
今回紹介した中では、富士レークホテルにフルフラットのバリアフリー客室があり、バリアフリー貸切風呂や条件付きの福祉車両による送迎なども案内されています。
一方、鬼怒川温泉ホテルでは大浴場について、車椅子や介護での利用はできないと案内されています。その代わり、貸切露天風呂「きはだ」には脱衣所まで車椅子で入れるスロープがあります。
車椅子を「使えるか」ではなく、玄関・客室・トイレ・食事会場・温泉のどこまで車椅子のまま移動できるのかを確認するのがポイントです。
入浴介助が必要なら貸切風呂の設備も確認
温泉旅行だからこそ、親御さんにもできればゆっくりお湯を楽しんでもらいたいですよね。ただ、入浴介助が必要な場合は「貸切風呂あり」だけで選ぶのは避けたいところです。
確認したいのは、脱衣所までの段差、浴槽のまたぎ、手すり、シャワーチェア、介助者が動けるスペース、入浴用リフトなどです。
富士レークホテルの貸切風呂には入浴介助用リフトがありますが、体重や座位保持などの利用条件があり、操作や入浴介助は同行者が行う必要があります。ホテル松本楼では、入浴介助の手配について相談できることが案内されています。
設備があることと、本人が実際に利用できることは同じではありません。予約するときは「車椅子を使っている」「浴槽をまたぐのが難しい」など、できるだけ具体的に身体状況を伝えて相談しておくと安心です。
高齢者に優しい温泉宿で失敗しにくい選び方

高齢者に優しい温泉宿を選ぶときは、「70代だから」「80代だから」と年齢だけで考えるよりも、旅行する本人がどのくらい歩けるのか、段差を越えられるのか、入浴時に介助が必要なのかを基準にすると選びやすくなります。
普段は元気に過ごしていても、旅行では駅から宿への移動に加えて、館内を何度も行き来することがあります。せっかく温泉へ出かけるなら、到着した時点で疲れてしまわないよう、宿泊中の動きまでイメージしておきたいですね。
宿選びで確認したいポイント
- 本人が無理なく歩ける距離と段差への対応力
- 布団ではなくベッドを選べる客室があるか
- ベッドからトイレまでの動線や手すりの有無
- 客室から食事会場・温泉まで無理なく移動できるか
- 車椅子を利用する場合、館内のどこまで移動できるか
- 入浴介助が必要な場合、貸切風呂や補助設備を利用できるか
「バリアフリー対応」だけで宿を決めない
宿選びで特に気をつけたいのが、「バリアフリー対応」という言葉だけを見て安心してしまうことです。
バリアフリー客室が用意されていても、大浴場には段差が残っていたり、貸切風呂まで階段を使ったりすることがあります。反対に、完全なバリアフリー客室がなくても、ベッド付きのコンパクトな客室やスロープ付きの貸切風呂など、身体状況によっては利用しやすい設備が用意されている宿もあります。
「バリアフリーかどうか」ではなく、親御さんが利用する場所を一つずつ確認することが、失敗しにくい宿選びのポイントです。
客室はベッドだけでなくトイレまでの動線も確認
足腰への負担を考えると、布団よりベッドのほうが立ち座りしやすい方も多いでしょう。ただし、ベッド付き客室を選べばそれだけで安心というわけではありません。
ベッドの高さや周囲のスペース、ベッドからトイレまでに段差がないか、トイレに手すりがあるかなども確認しておきたいポイントです。
今回紹介している宿でも、あさやにはベッド補助手すりなどの貸出備品が案内され、富士レークホテルにはリクライニングベッドを備えたバリアフリー客室があります。必要な設備は人によって違うため、予約時には「ベッドが必要」だけでなく、どんな動作に不安があるのかまで伝えると相談しやすくなります。
温泉は「大浴場に入れるか」まで考える
温泉宿を選ぶからには、親御さんにも温泉を楽しんでもらいたいもの。ただ、高齢者との旅行では温泉の広さや景色だけでなく、脱衣所から浴槽まで安全に移動できるかという視点も大切です。
手すりがあっても浴槽をまたぐ動作が難しい場合がありますし、車椅子を利用している方は大浴場まで入れないこともあります。その場合は、段差を抑えた貸切風呂や入浴補助設備が選択肢になります。
「貸切風呂なら大丈夫」と決めつけず、入口から浴槽までの動線や手すり、シャワーチェア、介助スペースなどを確認しておきましょう。
食事の内容と食事会場への移動もチェック
高齢の親御さんとの旅行では、温泉や客室に目が向きやすいのですが、食事も大切なチェックポイントです。
噛む力や飲み込む力に不安がある場合は、刻み料理や一口大への変更を相談できるか確認しておくと安心です。ホテル松本楼や富士レークホテルなど、食事について事前相談できる宿もあります。
また、食事そのものだけでなく、客室から食事会場までの距離や車椅子で移動できるかも確認しておきましょう。ブッフェの場合は、本人が料理を取りに行くのか、同行する家族がサポートするのかまで考えておくと、当日の過ごし方をイメージしやすくなります。
宿までのアクセスも「最後の移動」まで確認する
電車や新幹線での移動時間だけでなく、最寄り駅に着いてから宿までどう移動するのかも大切です。
駅から徒歩数分なら移動しやすい方もいますが、長距離歩行が難しい場合は短い距離でも負担になることがあります。送迎がある場合も、予約が必要か、どこから乗るのか、車椅子のまま乗車できるのかによって使いやすさは変わります。
旅行では「駅まで行けるか」だけではなく、自宅を出てからホテルの客室へ入るまで、無理のない移動方法を組めるかを考えて宿を選んでみてくださいね。
関東で高齢者に優しい温泉宿を探すときの予約前確認ポイント

高齢者との温泉旅行では、泊まりたい宿が見つかったら、予約を確定する前にもう一度確認しておきたいことがあります。
特に車椅子や手すり、シャワーチェアなどの貸出備品は数に限りがある場合があります。また、貸切風呂や送迎も、予約の要否や利用条件によっては希望どおり使えないことがあるため注意が必要です。
予約するときは「高齢者が一緒です」と伝えるだけでなく、本人ができること・難しいことを具体的に伝えると、宿側にも必要な設備や客室について相談しやすくなります。
予約前に確認しておきたい7つのポイント
- 玄関から客室までに段差や長い移動がないか
- 客室のベッド・トイレ・手すりを本人が使いやすいか
- 車椅子で客室・食事会場・温泉まで移動できるか
- 貸切風呂の段差・手すり・介助設備と利用条件
- 車椅子やシャワーチェアなど必要な貸出備品を確保できるか
- 食事会場までの移動や刻み食などを相談できるか
- 駅からの送迎方法と車椅子での乗車条件
必要な貸出備品は予約時に相談する
普段から車椅子や歩行補助具を使っている方はもちろん、「旅行中だけシャワーチェアを使いたい」「ベッドから立ち上がるときに手すりがほしい」という場合も、予約時に相談しておきましょう。
鬼怒川温泉 あさやでは、館内用・客室用・貸切風呂用の車椅子のほか、簡易手すり、シャワーチェア、ベッド補助手すりなど複数の貸出備品が案内されています。
ただし、貸出備品は数に限りがあります。「ホテルにあるから当日借りれば大丈夫」と考えず、必要なものが決まっている場合は、宿泊日に利用できるか事前に確認しておくと安心です。
貸切風呂は入口から浴槽まで確認する
大浴場に不安がある方との旅行では貸切風呂が候補になりますが、宿によって設備や利用しやすさは大きく異なります。
ホテル松本楼の「まごころの湯」は、車椅子のまま脱衣場へ入りやすく、浴室内も段差のない設計です。一方、湯本富士屋ホテルの貸切風呂は、大浴場入口から約30段の階段を上がった場所にあり、昇降機を利用する場合にも数歩の移動や乗り換えが必要になります。
鬼怒川温泉ホテルも、大浴場では車椅子や介護での利用ができない一方、貸切露天風呂「きはだ」には脱衣所まで車椅子で入れるスロープがあります。
「貸切風呂あり」だけで判断せず、脱衣所までの移動、浴室内の段差、浴槽のまたぎ、手すりや介助設備まで確認しておきましょう。
入浴介助が必要なら本人の状態を具体的に伝える
入浴介助が必要な方の場合は、「歩けない」「車椅子を使っている」という情報だけでは、実際に温泉へ入れるか判断できないことがあります。
たとえば富士レークホテルの貸切風呂には入浴介助用リフトがありますが、体重80kg以下であることや座位を保持できることなど、利用条件があります。また、ホテルスタッフではなく、同行する家族などが介助やリフト操作を行う必要があります。
予約時には、「浴槽をまたぐのが難しい」「座った姿勢は保てる」「家族が介助する予定」など、本人の状態と介助方法を具体的に伝えて相談するとよいでしょう。
食事への配慮が必要なら予約時に伝える
70代・80代になると、足腰は元気でも、固いものを噛みにくくなっていることがあります。食事への配慮が必要な場合も、当日ではなく予約時に相談しておきたいところです。
ホテル松本楼では刻み料理への変更が案内されており、富士レークホテルでも一口大やきざみ食、お粥について事前相談ができます。鬼怒川温泉ホテルでも、利用する食事会場によって対応内容が異なります。
食事対応には追加料金や対応できる範囲などの条件が設定されている場合があります。希望する場合は、宿泊日の最新情報を確認してください。
送迎は「ある・なし」だけで判断しない
高齢者との旅行では送迎があると心強いのですが、ここでも確認したいのは「送迎あり」という表示だけではありません。
運行区間や予約の要否、乗降場所のほか、車椅子を利用する場合は、折りたたんで乗車するのか、車椅子のまま乗れるのかまで確認しておきましょう。
富士レークホテルでは、河口湖駅からの無料送迎に加えて、条件を満たす場合はホテル所有の福祉車両を利用できます。ただし、乗車人数や車椅子のサイズ・重量などに条件があります。
また、鬼怒川温泉 あさやの駅からの移動はホテル独自の送迎ではなく、各旅館を循環する日光交通のダイヤルバスです。宿によって仕組みが違うため、宿泊日に利用できる交通手段を予約前に確認しておくと安心ですね。
高齢者との温泉旅行では、少し細かいくらいに確認しておくほうが、当日はゆったり過ごしやすくなります。親御さんや祖父母に無理をしてもらうのではなく、今の身体状況に合った客室・温泉・移動方法を選んでみてくださいね。
高齢者に優しい温泉宿に関するよくある質問

70代・80代の親や祖父母との温泉旅行では、宿を決める前に「車椅子でも大丈夫?」「大浴場まで歩けるかな?」など、気になることも多いですよね。ここでは、今回紹介した5軒を検討するときに確認しておきたい疑問をまとめました。
- 高齢者に優しい温泉宿は、バリアフリー対応だけで選べばいいですか?
-
いいえ、年齢ではなく本人の身体状況に合わせて選ぶことが大切です。元気に歩ける方ならアクセスやベッド付き客室を重視できますが、長距離歩行が難しい場合は館内の移動距離、段差が不安なら客室から食事会場・温泉までの動線も確認しましょう。車椅子を利用する場合は、どこまで車椅子のまま移動できるかを場所ごとに確認しておくと安心です。
- 車椅子を利用していても温泉に入れますか?
-
宿や浴場によって対応が異なります。たとえばホテル松本楼には車椅子で脱衣場へ入りやすいバリアフリータイプの貸切風呂があり、富士レークホテルには入浴介助用リフトを備えた貸切風呂があります。一方、鬼怒川温泉ホテルの大浴場は段差があり、車椅子や介護での利用はできないと案内されています。浴室まで行けるかだけでなく、浴槽への移乗や介助方法まで確認しておきましょう。
- 大浴場までの移動や段差が心配な場合はどうすればいいですか?
-
貸切風呂や客室のお風呂を含めて、本人が無理なく利用できる入浴方法を検討しましょう。ただし、貸切風呂なら必ず移動しやすいとは限りません。湯本富士屋ホテルの貸切風呂は約30段の階段を上がった場所にあり、昇降機を利用する場合にも移動や乗り換えが必要です。予約前に客室から浴場までの距離・段差・エレベーターの有無を宿へ確認しておくと選びやすくなります。
- 車椅子やシャワーチェアなどは宿で借りられますか?
-
貸出備品を用意している宿があります。鬼怒川温泉 あさやでは、館内用・客室用・貸切風呂用の車椅子、簡易手すり、シャワーチェア、ベッド補助手すりなどが案内されています。富士レークホテルにも車椅子やシャワーチェア、移乗台などの貸出備品があります。ただし、数や設置できる場所に限りがあるため、必要な備品は予約時に相談してください。
- 高齢の親が食べやすいように食事を変更してもらえますか?
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宿によっては事前相談ができます。ホテル松本楼では刻み料理への変更が案内されており、富士レークホテルでも一口大やきざみ食、お粥について相談できます。鬼怒川温泉ホテルも食事会場によって対応内容が異なります。対応できる料理や追加料金などの条件がある場合もあるため、食事への配慮が必要な場合は予約時に具体的に伝えるようにしましょう。
- 高齢者との温泉旅行で予約前にホテルへ何を伝えればいいですか?
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「80代の親が一緒です」と年齢だけを伝えるのではなく、歩ける距離、段差を越えられるか、車椅子をどこで使うか、入浴介助が必要かなどを具体的に伝えるのがおすすめです。あわせて、ベッドやトイレ、貸切風呂、貸出備品、食事、送迎について必要な条件を相談しておくと、本人に合う客室や過ごし方を判断しやすくなります。設備や送迎などの利用条件は変更されることもあるため、宿泊日の最新情報も確認してください。
高齢者に優しい温泉宿関東版5選!まとめ

今回は、関東で高齢者に優しい温泉宿を探している方に向けて、バリアフリーや車椅子対応、館内移動、ベッド付き客室、温泉への入りやすさ、食事、アクセスや送迎などを確認しながら5軒をご紹介しました。
同じ「高齢者に優しい宿」でも、得意な部分はそれぞれ違います。貸出備品まで含めて相談しやすい宿、車椅子で利用しやすい貸切風呂がある宿、駅からの移動負担を抑えやすい宿などがある一方で、大浴場や貸切風呂までの段差・階段など、事前に確認しておきたい点がある宿もありました。
大切なのは「70代・80代だから」という年齢だけで選ばず、本人がどのくらい歩けるか、段差を越えられるか、車椅子をどこで使うか、入浴時に介助が必要かを基準にすることです。元気なシニアならアクセスやベッドを重視し、歩行に不安がある場合は客室から食事会場・温泉までの動線まで確認すると、より選びやすくなります。
せっかくの温泉旅行ですから、親御さんや祖父母に無理をしてもらうのではなく、その方の今の身体状況に合った宿を選びたいですね。必要な設備や貸出備品、入浴方法、食事、送迎などを予約時に相談しておけば、家族みんなでゆったり旅行を楽しみやすくなります。
紹介したホテル一覧
- 鬼怒川温泉 あさや(栃木県・鬼怒川温泉)
車椅子やシャワーチェア、補助手すりなどの貸出備品も含めて、歩行や入浴のサポートを相談しながら宿を選びたい方に検討しやすい宿です。 - 伊香保温泉 ホテル松本楼(群馬県・伊香保温泉)
バリアフリー客室や車椅子で利用しやすい貸切風呂、食事への配慮などを重視したい方に比較しやすい宿です。 - 湯本富士屋ホテル(神奈川県・箱根湯本)
箱根湯本駅からの移動負担を抑えながら、ベッドや手すりのあるバリアフリー客室を検討したい方に選びやすいホテルです。 - 鬼怒川温泉ホテル(栃木県・鬼怒川温泉)
多少の段差には対応でき、ベッド付き客室や移動の少ない過ごし方を検討したい方に比較しやすい宿です。大浴場の利用が難しい場合は貸切露天風呂も含めて事前確認しましょう。 - 河口湖温泉 富士レークホテル(山梨県・河口湖)
車椅子での館内移動だけでなく、客室・貸切風呂・福祉車両まで含めて具体的に確認しながら旅行を計画したい方に検討しやすいホテルです。
気になる宿が見つかったら、旅行予定日の料金・空室だけでなく、希望する客室タイプ、貸切風呂、貸出備品、食事対応、送迎などの利用条件も早めに確認してみてくださいね。
高齢の親との関東旅行を計画するときにチェックしたい関連記事
高齢の親や祖父母との旅行では、温泉や食事の魅力だけでなく、現地までの移動や館内での過ごしやすさも宿選びの大切なポイントになります。
今回の5軒とあわせて、年老いた両親との旅行や80代の方との車なし旅行、家族みんなで楽しむ三世代旅行の記事もチェックしておくと、体の状態や旅行スタイルに合った行き先を比較しやすくなりますよ。
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本人の歩ける距離や必要な設備に加えて、現地までの移動方法や誰と一緒に旅行するのかまで整理して比較すると、無理なく楽しめる宿や旅行先をさらに絞り込みやすくなりますよ。






